お墓のお話し

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友人から聞いた話しなのですが…。
父親が亡くなり遺品を整理していたところ、仏壇の引き出しから「墓地使用契約書」なるものを発見。
そもそも彼の家は、都内のお寺の代々の檀家であり、祖母・母の遺骨もそこの納骨堂に納めているのに、この契約書についてはまったく「なんで?」という感じだったとのこと。

生前、父親の近く人住んでいたお兄さんにはそれとなくお墓をもちたいというような話しはしていたらしいのですが、まだ具体的には話しは進めていないと言いつつ、どうやらすでに内緒でお墓を購入してしまっていたようなのです。
それも、すでに購入から4~5年も経過していたとのことでした。

お墓って、そんなに安い物ではないですよね。
さらに墓石まで含めるとその費用は数百万円にもなるわけで💦

どうやら、お父様は、お墓を購入したものの、内緒で購入した手前、祖母や母の遺骨をそこに移すことをお兄さんに言い出せず月日が経ってそのままお亡くなりになってしまったようなのです。

そして、購入したお墓の場所は、自然豊かな景色のよい場所にあるものの、実に交通の不便な場所にあり、電車では3~4時間、車でも2~3時間はかかるところだそうで、現在もそのまま父親が建てた墓石だけがある状態だそうです。

この話を伺って、お父様と残されたご家族双方にとって、実にもったいない結果になってしまっていると感じました。
実の親子の関係だけに、逆になにか言い出しにくい面もあるのかもしれませんが、人生最後の大きな買物になるかもしれないお墓の購入だけに、亡くなる前(購入してしまう前)にもっとよくお互いの気持ちを伝えることができればと感じた話しでした。

特に法律的な問題や争いではないのですが、むしろこういう場面でこそより身近な存在の行政書士がお墓のことも含めて相談できる存在になれればいいのかな?などと感じたところであります。